エミグレ-フォントメーカーのインディーズ
2020.2.29  山本

 

山本です。

 

 

「タイポグラフィー」このテーマなら継続できそうなので、当分はこれで書きます。

 

『エミグレ』というデザイン誌に興味があって

専門書店などでときおり流通するので、見かけたら買うようにしています。

『エミグレ』は1984年から2005年の間にアメリカ・カリフォルニアにある

フォントメーカー「エミグレ」から発行されたデザイン誌で

なかば「エミグレ」の書体見本帳のような構成になっています。

 

書体見本帳といっても『エミグレ』の書体や誌面レイアウトは斬新そのもので

ギザギザとした荒っぽい書体や、ビットマップフォントのような低解像度の書体など

一見、首をかしげたくなるようなものも少なくありません。

しかし、『エミグレ』は自社書体でもってレイアウトを行うという

独創性の高さから、コンピュータ世代の若者に熱狂的にむかえられました。

 

『エミグレ』を見て思うことは

書体が綺麗にならべられた書体見本帳はいくらでもありますが

『エミグレ』は手短かで、雑な部分はあるけれど

それを隠さずに、自分たちの書体の意図を伝えようという、潔さを感じます。

このインディーズバンドのようなフォントメーカーのありかたが

単純にかっこいいなと思いました。

 

『エミグレ』にみるフォントメーカーのインディーズ。

 

この本はまた、書店で見かけたら買う。

 

 

●エミグレ公式HP

https://www.emigre.com

 

 

 

エミグレの二人のデザイナー、ズザーナ・リッコ(右)とルディ・バンダーランス(左)(1984年)

                                               

(参考文献:『欧文書体百花事典』EMIGRE コンピュータ・アバンギャルドからの転身)